最近、というわけではないのですが、なぜか気になるアルソックの吉田沙保里選手のCM。言わずと知れた戦隊もののパロディなのですが、自社所属タレントとはいえ、ここまでやってくれた結果、相当ハマった感じがありじわじわと面白さが伝わってきます。歌もおじさん世代には耳に馴染みのある串田アキラ氏。誰それ?という方も、
富士サファリパークが全国区で有名な理由の一つに、テレビCMで流れるその独特のCMソングが挙げられる。「CMソングを歌っているのは和田アキ子か? 松崎しげるか?」という問い合わせが当時殺到したが、歌っているのは歌手の串田アキラである。(Wikipedia)
でお分かりかと思います。アニメ主題歌ではザブングルとかキン肉マンとかが有名だと思います。
歌舞伎がルーツの戦隊ものの名乗りポーズ
戦隊もののパロディといえば、ゆるキャラ同様の町おこしキャラクター。ローカル戦隊として日本各地でパロディ化されてます。ローカルヒーロー(ご当地ヒーロー)の中心となっている地域中心でPRや町おこしなどの活動をする戦隊ヒーロー。基本的には『スーパー戦隊シリーズ』のパロディ。中にはメンバーが一人だけでも“戦隊”と名の付くローカル戦隊もいる。
近年、『離島戦隊サドガシマン』が大ヒットした影響で、地域限定のご当地戦隊ストラップやお菓子が次々と発売され、各地で人気を呼んでいる。それの影響で『JC戦士タマシマン』や『超神ネイガー』など実写ローカルヒーローのストラップも作られているほどである。(はてな)
この戦隊ものに付き物なのが、変身後の名乗りと見栄を切るポーズ。名乗りポーズの原典が歌舞伎であることは有名ですが、それがゆえに日本人的には様式美として受け入れやすく、ご当地ヒーロー花ざかりってことなのかもしれません。
名乗りポーズの原点、白波五人男 |
人の命は地球の未来!燃えるレスキュー魂!救急戦隊!ゴー!ゴー!ファイブ!
このスーパー戦隊シリーズ、現在では35作品を数えるまでになっています。2月で新番組になるのは、玩具などの需要期との絡みがあるためかもしれません。自分が子どものころ夢中になって見ていたのは初代戦隊のゴレンジャーですが、35年もやっているシリーズだけに、おそらくおじさん世代は、「自分自身が見ていた戦隊」+「子どもが見ていた戦隊」の2世代キャラになっているはずであり、特定の戦隊だけ詳しいものと想像します。それが、自分の場合は、長男が初めて興味を示した戦隊「救急戦隊ゴーゴーファイブ」なのであります。
各戦隊ごとに、忍者だったり、恐竜だったり、車だったり、それぞれ時代性を加味したテーマがあるのですが、同戦隊のテーマはレスキューであり、普段の職業も、消防士や警察巡査や救急救命士だったりするわけです。
当時より評価の高かった(と思われる)主題歌の歌詞にある「一つの命を救うのは無限の未来を救うこと」や、名乗りの「人の命は地球の未来!燃えるレスキュー魂!救急戦隊!ゴー!ゴー!ファイブ!」など、震災後の現在の世相においては彼らのメンタリティこそ戦隊としてかくあるべき姿である、とか思うのです。
アルソックの吉田選手も十分カッコイイと思いますが、単なるパロディとか流行りものというだけでなく、こういう熱いメンタリティを表現できるとなお頼りたくなるのではと思いました。
FYI:救急戦隊ゴーゴーファイブ 主題歌です↓。