昔から広告制作の舞台裏を設定としたCMはよくありますが、これも典型的なパターン。メッセージをストレートに言ってしまう恥ずかしさを回避し、そのメッセージを伝える広告を作っているという設定の中で臆面もなく言ってしまうという構造です。
恥ずかしいメッセージを臆面もなく伝える計算が素晴らしい
ストレートに言うのが恥ずかしい内容を含む場合はなお好都合。ミライースの場合、「リッター30km。」これは恥ずかしくないです。「しかも低価格!」これは恥ずかしい。「売れてます!」これも恥ずかしい。「もう買わない理由が見当たらねえなぁ。」ここまでくると恥ずかしさを回避というよりも確信犯の領域ですね。新商品で大物タレントを採用という型にはまった手法の恥ずかしさも、この設定の中でうまく消化できていると思います。同様に広告制作の舞台裏としてプレゼンテーションの場面なども設定としてよく使われますが、そこまでさかのぼった舞台裏だとあまり一般の人からすると馴染みがなく、ものすごくマイナーな営みをわざわざ引っ張り出しているかのように見えてしまい、逆に恥ずかしい感じが出てきちゃうと思います。
そういったことを含めて、この作品は、軽という商品性とも合った、良い按配のCMであるなあと思います。
軍師官兵衛で好演の高橋一生が出演していた
大物外人タレントの影で宣伝部の二人もいいキャスティングをしていると思います。高橋一生は大河でブレイクしましたね。堀越の同級生である岡田准一(V6)とは「ドライブに行くほど仲が良く、いつか一緒に仕事をしたいと互い語っていた」と発言しており、軍師官兵衛で念願の初共演を果たした。ちなみに高橋は、撮影期間中は岡田のことをプライベートでも「殿」と呼んでいたという。
制作代理店:(株)電通/(株)ワトソン・クリック
制作プロダクション:(株)葵プロモーション
出演者:ブルース・ウィリス
綿引勝彦
高橋一生
続編のCMはコチラから。
0 件のコメント:
コメントを投稿