2010年から続いている宮崎あおいのCMシリーズ。
今秋のキャンペーンCM「合唱」篇では、中島みゆきの「Nobody Is Right」を起用。
これまでもTHE BLUE HEARTSやスパイダースの懐かしい楽曲を宮崎あおいがソロで歌ってましたが、今回はタイトル通り同世代の女の子を集めての合唱です。
クリエイティブディレクターは元電通の権八成裕さん。元日テレアナウンサーの西尾由佳理さんの旦那さんです。
争う人は正しさを説く 正しさゆえの争いを説く その正しさは気分がいいか
これまでの楽曲もブランドの姿勢を時流にあわせて表現するモチーフとして起用されていたのではないかと思いますが、今回の楽曲はその歌詞の強さから、タイミング的に安保関連法案と重ねあわせたコメントが多く見られます。安保法案に向けて?宮崎あおいが歌うCMソングが心に刺さる
ブランドとしては、もちろん安保法案とは全く関係なく、これまでどおり美しくなりたいすべての女性を応援する姿勢を貫いたキャンペーンだと思います。グラフィック広告のコピーを見るとわかりやすいですね。
コピーはおそらくシリーズをずっと担当されている児島玲子さん。
ブランドの主張については、人それぞれいろんな解釈があってよいと思いますが、歌詞の内容とあわせて理解できるのは、
どんなに一所懸命がんばっていても、人間関係が複雑でストレスフルな今の社会では誰しもが心折れることもあるわけで、そんなことも受け入れて強く生きていけるカッコいい女の子でいようよ。
我を張ったバカには、一瞬負けたように感じることもあるけど、よくよく考えるとそいつらの人生のほうがよっぽど虚しいわけで、それはホントの負けじゃない。
そんな葛藤ですら自分を強くできる糧と考えて、あらたなキモチを身にまとって明日を生きていこうよ。
といったメッセージじゃないんでしょうか?安保法案とかじゃなくて。
自分以外全てバカに見えるオッサンにも警鐘
しかし、この歌詞、非常に痛烈で、むしろ年を重ねてアタマが固くなってるオッサンのほうが自戒を込めて聞くべき内容ではないかと思われ。争う人は正しさを説く 正しさゆえの争いを説く身にまとっている武器をおろして、着替え直して生きていくのはかなり大変ですね。。。
その正しさは気分がいいか
正しさの勝利が気分いいんじゃないのか
つらいだろうね その一日は
嫌いな人しか 出会えない
寒いだろうね その一生は
軽蔑だけしか いだけない
以下これまでのCMで宮崎あおいが歌ってるタイプをピックアップしました。FYI。
「歩く」篇/THE BLUE HEARTS「1001のバイオリン」
「スキー」篇/THE BLUE HEARTS 「情熱の薔薇」
「にんじん抜く」篇/ザ・スパイダース 「なんとなくなんとなく」
「宿泊先にて」篇/THE BLUE HEARTS「リンダリンダ」