シリーズ第2作「バック・トゥ・ザ・フューチャー Part2」にて主人公のマーティ・マクフライが、第1作の舞台の30年後にやってきた未来の日付が「2015 年 10 月 21 日」。
この記事を書いている来週の水曜日なのです。
「未来」が次々に実現。Future is now(未来は今)
先輩の下宿のビデオで第1作を見たのが約30年前。未来予想図はいつまでたっても未来のままというのが一般的な話ではありますが、2015年10月21日が目前に迫る中、作品で未来のアイテムとして登場した製品が実現化されるなど、盛り上がりを見せているという話を紹介。パート1では同社のトラックが登場したトヨタも、関連活動がうわさされている。すでにレクサスが8月に、地面から浮遊するスケートボード「ホバーボード」を磁気浮上技術で実現、まさに映画が現実になったものと話題になっている。
さらに、ナイキのデザイナーであるティンカー・ハットフィールド氏は年頭に、マーティが履いていた「自動で靴ひもの長さを調節してくれるナイキシューズ」の開発を進めていることを明らかにしている。
日本でバック・トゥ・ザ・フューチャーといえば島津製作所
以上は海外での盛り上がりですが(トヨタは日本企業だけど)、日本でバック・トゥ・ザ・フューチャーをモチーフに未来を語る企業といえば、コチラ↓。デロリアンの新聞広告がいまだに印象深い島津製作所です。創業者 島津源蔵が生まれたのは天保10年(1839年)。
そのDNAは、173年経った今も島津製作所の中で生き続けています。
今も未来も安全で安心できる社会、そして全ての人々にとって夢のある社会でありますように。
広告に登場する − 映画「Back to the Future」のタイムマシン「デロリアン号」と、それを好奇心いっぱいで覗きこみ夢を膨らませる子どもは、私達のそんな時代を越えた社会への思いを表現しています。
江戸時代の京の都にたどり着いたデロリアン号、それを覗きこむ当社の創業者島津源蔵。
もしかしたら、そんな風景があったのかもしれません。
「江戸時代から科学の子ども -Excellence in Science- 」編(2012年当時の島津製作所HPより)
エンドユーザが直接目にする最終製品が描く未来は華やかでわかりやすいものではありますが、それらが世に出るためには素材や製造技術など様々なテクノロジーの集積が必要です。最終製品としてはまだ未来予想図であっても、日本のものづくりの技術レベルはすでに映画が描いた未来に到達してるのかもしれません。
バック・トゥ・ザ・フューチャーをモチーフにした広告のライセンス料は非常に高価だと思いますが、数年を経た今でも記憶に残る優れた作品であると思われ、日本のものづくりがデロリアンが行き着いたワクワクするような未来(映画では2015年)に貢献できることを表現できていると思います。
昨年あたりから理系学生の就職人気企業の上位に金融や商社がランキングされてきています。ビジネスへの効率を考えると、B2B企業の広告活動はどうしても消極的になりがちですが、未来をつくる子どもや学生やその親に、日本のものづくりの可能性を伝えるのも企業の大事な役割であると思うのです。
参考にしたサイト
デロリアンEV化計画:島津製作所の企業広告が素晴らしすぎる!