保険にもビッグデータが活用される時代になり「健康年齢連動型医療保険」なる面白い保険が登場しました、という話です。
自身の健康状態により近い「健康年齢」を指標に保険料を設定
一般的に保険は加入時の実年齢で保険料が異なりますが、人によっては見た目が若いとか中身も若いとか当然の如く個体差があり、健康に自身がある方ほどそんな一律な指標に不満を持っているかもしれません。体組成計でも体年齢(オムロンの場合)のような独自の指標がありますが、同様にビッグデータを用いて実年齢よりも自身の健康状態により近い「健康年齢」なる指標を用いて保険料を設定する医療保険が発売されました。
健康なら保険料がより安くなる「健康年齢」で加入できる『健康年齢少額短期保険』
発売したのはノーリツ鋼機のグループ子会社、健康年齢少額短期保険株式会社。「健康年齢®」には登録商標の®(マルアール)がついてますが、この指標を開発したのは同じくノーリツ鋼機グループ子会社の株式会社日本医療データセンター。
健康年齢とは、(株)日本医療データセンターが開発した新しい概念で、あなたの総合的な健康状態を年齢で表したものです。同社がこれまでに蓄積してきた医療ビッグデータを解析し、開発された指標です。会社などで受けるいつもの健康診断で使われる12項目の健診データから算出するので、特別な検査や問診なども必要なく、誰でも簡単に健康年齢がわかります。簡単な告知で加入できる、いわゆる「限定告知型保険」「引受基準緩和型保険」などと呼ばれている保険と独自指標の「健康年齢」の組み合わせで、持病を持っていて医療保険に契約できなかった人も加入しやすくなっている、というのがウリの保険です。
健康年齢を算出するための基となるデータは、日本医療データセンターが保有する健康診断の結果とレセプト(診療報酬明細書)の医療情報による160万件超のビッグデータ。
使用する12項目は以下のとおり。
- BMI指数
- 収縮期血圧(最高血圧)
- 拡張期血圧(最低血圧)
- 中性脂肪
- HDLコレステロール
- LDLコレステロール
- AST(GOT)
- ALT(GPT)
- γ-GTP(γ-GT)
- HbA1c(NGSP値)もしくは空腹時血糖
- 尿糖
- 尿蛋白
健康年齢は毎年見直しがあるとのことで、健康になればなるほど保険料が安くなるというモチベーション効果も期待できる。
裏を返せば不健康になったら罰ゲームが待ってるってことですがw。
健康年齢少額短期保険はこんな人にオススメ
一般的に簡易な告知で加入できる「引受基準緩和型保険」のターゲットは、持病があって医療保険に加入できない高齢者ですが、健康に自身がある方も健康年齢で取り込もうということだと思います。LPの謳い文句では、健康年齢で切っており、
- 健康年齢が実年齢よりも若い方は、保険料が割安で入れるのでオススメ。
- 健康年齢が実年齢と同じくらいの方は、1年後(更新後)の保険料を安くするための健康づくりのきっかけとなるのでオススメ。
- 健康年齢が実年齢よりも高く持病がある方は、簡単な告知で加入できるのでオススメ。
親会社のノーリツ鋼機は名前が保険と全く結びつきませんが、かつては写真処理機器メーカーだったところ市場縮小に対応し写真関連事業から撤退、現在は環境関連事業、医療関連事業、通信販売事業などを行う子会社を傘下に置く持株会社とのことで東証一部の上場企業(7744)であります。
我が家に設置した太陽光パネルも作っている住宅設備機器メーカーのノーリツとは関係なさそうですw。
➡ 住宅ローンの借り換えでリフォーム費用を組み込み その9 太陽光パネルはノーリツに決定も家庭用から撤退ニュースが。。。
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