POLA(ポーラ)CM「この国は、女性にとって発展途上国だ」 ビューティーディレクター リクルート・フォーラム

2016年8月7日日曜日

気になるCM

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POLA(ポーラ)CM「この国は、女性にとって発展途上国だ」

Yahooトピックスの記事掲載で話題が急上昇しているのが↓のポーラのリクルートCM。


2年で、ポーラのお店を開いた女性がいる。
CAから、主婦から、歯科衛生士から、ママになってから、
ポーラの仕事をはじめた人がいる。ポーラのビューティーディレクター。
それは、一人ひとりのお客さまに最適な美容を届ける仕事です。
いま、日本全国には約5万人のビューティーディレクターが働いています。
これからどう働こう。そう考えている、すべての女性へ。
あなたへ。ポーラという働き方があります。




挑戦的なメッセージを出せる事自体に企業の性格や体質が表れている

ポーラといえば訪販営業。で、その販売員はポーラレディ。
かつて女性は家にいたからポーラレディによる訪問販売は最も有効なチャネルであり、同時にリクルーティングも彼女たちが担っていたはずです。
しかし、日本においては、今後急激に加速する労働者不足で女性の社会進出は避けられない状況。顧客である女性が家にいないのであれば、訪問販売のスタイルも変えていかないといけない。
ということでポーラレディはビューティーディレクターなる職業に進化し、ブランドの存在感UPの役割も担うショップでの販売も行うなど、その働き方も変わってきているようです。
また、リクルーティングでは特に若い人をターゲットとした広告が必要となってくるわけですが、これはビューティーディレクターのプライドメンテナンスという、インターナルに向けた側面もあると思います。

Yahoo記事では「暗い」CMという紹介のされ方でしたが、単純に画面のイメージから暗いとか嫌いとかいう薄っぺらい評価が出るのはよくある話で、肝心のメッセージが相当攻めてることを考えれば、そっちが引き立つ演出を当てるのは必然でしょう。
リクルート広告としては、サイトもかなりご立派。
フツーの企業の人事部が作ったりしたらなかなかこうはなりませんw。

音楽もタイアップとかじゃない、既視?感のない、大きな構えの楽曲(Dorothy Prince 「Every Night」) を当ててます。



WEB上ではカッコイイCM、感動するなどの声が多い中、どの会社でも言えてしまう意見広告のようなメッセージだけに、表現で狙いにいってると否定される方もあろうかと想像しますが、こういう挑戦的なことが言えてしまうというのも企業の立派な特長といえるんではないかと思います。
えっ?こんなのやるの?もっとホンワカしたCMでイイんじゃないの?っていうのがフツーの企業の社内の反応で、採用する側(宣伝部とか)も過激なのは選ばないし上も通らない、というのが一般的と思います。

あと訪販という業態のイメージで、何を言おうがハナから受け入れたくないわ、という貴兄もおられるかも。
ポーラのビジネスがMLM(マルチレベルマーケティング、いわゆるネットワークビジネス)なのかどうかは知りませんが、意識高いディストリビューター(ってポーラは言わないかも)はおそらくどこも似たようなもんで、多少鼻につくくらいのことをやれる人でないと自分の城は持てない。
しかし、そーゆー人達のメンタリティと本部企業のビジネスや哲学とは明確に区別できるかなという気がしてます。経験上。

なもんで、こういう企業広告は個人的には応援したい気分なのであります。



ファーストネームで呼ばれるだけで女性はキレイになれるのか?

自分はポーラのターゲットじゃないせいもありますが、調べると今まで知らなかった秀逸なしかけの広告が見つかります。

「すべての女性には、美しさという本能がある。」というブランドフィロソフィーをもとに新たに誕生するRED B.Aから、すべての女性におくるソーシャルアクティビティ。
今回私たちが挑戦したのは、現代社会でさまざまな役割を担って生きるすべての女性たちに宿る、「美しさという本能」を呼び覚ますこと。
注目したのは、誰もが持っている“名前(ファーストネーム)”。
日本の女性は、結婚をして母親になると、名前ではなく、「お母さん」や「ママ」などの呼称で呼ばれるようになる人が77%に上ります。
※ポーラ社調べ
そこで私たちは、普段ファーストネームで呼ばれていない母親を、再びその名前で呼ぶことで、彼女たちに眠る「美しさという本能」を呼び覚ますことができるのではないか、という仮説を持ちました。
“Call Her Name”
それはRED B.Aがおくる、すべての女性たちに宿る「美しさという本能」を呼び覚ますサイエンス実験です。
↑はそーゆー実験結果があって企画したのか、企画ありきでやってみたらたまたまそういう結果が得られたのかわかりませんが、非常に面白い発想だと思います。
広告電通賞ももらってますね。


「しらべて、つくる、スキンケア。POLA APEX」
それは、あなたの肌分析結果をもとに、
256万通りの中からあなたに合ったスキンケアをお届けするブランドです。
業界初の「肌全層分析」により、
エイジングレベルや10年後の肌までも明らかに...。

「本当の肌状態というのは、自分で鏡を見ていても分かりません。約70%の女性が自分の肌を誤解しています。そこで鏡では見えない本当の自分の肌をスキンチェックによって知っていただき、自身の最適なケアに出会ってほしい、という想いを『鏡を、疑え。』のコピーで表現しました」(同社 宣伝部 部長 渡邉和子氏)。


↑もデータをクリエイティブに活かす発想がステキです。
やっぱりこれは宣伝部がエライんですかねw。



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